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【2026/01/28】円高にハラハラ!でも日本株は持ち直せたのはなぜ?

6 min 2,587文字

昨晩はアメリカでNYダウ平均株価が400ドル以上売られてしまい、朝起きて「今日は大丈夫かな…」とヒヤッとされた方も多いのではないでしょうか。さらに、今日の東京市場が開く前にはドル円が急激な円高に振れて、「今日は厳しい下げになるかも…」という苦しいムードが漂いましたね。ですが、私たち日本の市場は、その重たいムードを跳ね返すような力強い動きを見せました。特に、ハイテク(半導体)関連銘柄が市場全体を下支えしてくれたおかげで、結果的には小幅ながらプラスで着地です。ジェットコースターのような一日を、落ち着いて振り返っていきましょう!

日本市場:円高の逆風に耐え、半導体株が踏ん張る一日

28日の日経平均株価の終値は、前日比*+25円17銭(+0.05%)高の5万3358円71銭*でした。

取引序盤は急激な円高進行により、一時は500円を超える下げに見舞われましたが、その後は持ち直し、わずかですが2日連続の上昇(続伸)となりました。

今日はここがポイントでした!

  • 要因1: 急激な円高の進行が輸出株を直撃。

朝方、外国為替市場でドル円が一時1ドル=152円台前半まで急騰し(円高・ドル安)、これは日本株にとって強い逆風となりました。円高が進むと、自動車などの輸出関連企業は海外で稼いだ利益が円に換算した時に目減りするため、「業績が悪化するのでは?」という懸念から大きく売られてしまったのです。

  • 要因2: 米国株のハイテク優位の流れを継承。

昨晩の米国市場では、ダウは下落したものの、ナスダックやS&P500指数は主要ハイテク株の強さに牽引されて上昇していました。この流れを受けて、東京市場でも半導体関連の銘柄に買いが入り、これが市場全体を支える決定的な要因となりました。

よく上がった株・下がった株(セクター別)

市場全体がほぼ横ばいの中で、セクター(業種)間の動きは明確に分かれました。

  • 好調だったセクター/銘柄: 半導体関連(テクノロジー)

昨晩の米国株高(特にハイテク株)を受けて、東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連の主力銘柄が買われ、日経平均のプラス圏浮上を支えました。テクノロジー銘柄は、世界的なAI投資への期待が続いているため、地合いが悪くても人気が集まりやすい傾向があります。

  • 元気のなかったセクター/銘柄: 輸出関連、インバウンド関連

急激な円高を嫌気され、輸出志向の強い自動車セクターや、海外からの旅行者(インバウンド)の恩恵を受ける百貨店や航空関連が値下がりしました。例えば、ソニーグループは-1.83%下落し、為替のネガティブな影響を受けやすい展開でした。

為替と金利の影響

今日の最大の変動要因は間違いなく為替です。早朝、ドル円は一時152円台前半まで急落(円高)しましたが、その後は152円後半から153円付近で推移する落ち着きを取り戻しました。この急激な円高は、日本の輸出企業にとって一時的な逆風となり、株価下落の主要な原因となりました。政府は為替の動きについて緊密に連携を取りながら対応する姿勢を示しており、今後の動きにも注目が必要です。

米国・海外市場:ダウは医療株で下落、ハイテクは絶好調!

昨晩(1月27日)の米国市場は、主要指数で明暗が分かれる展開でした。

  • NYダウ平均: 49,003.41ドル(-408.99ドル、反落)

  • S&P500指数: 6,978.60ポイント(+28.37ポイント、+0.41%)で過去最高値を更新

  • NASDAQ総合指数: 23,817.10ポイント(+215.74ポイント、上昇)

アメリカ経済とFRBの動き

昨晩発表された経済指標では、1月のCB消費者信頼感指数が84.5と、市場予想(91.0)を大きく下回る結果となりました。これは、アメリカの消費者が景気に対してやや弱気になっている可能性を示唆しています。

一方で、今週は注目のFOMC(連邦公開市場委員会、アメリカの金融政策決定会合)を控えており、投資家はFRB(米連邦準備制度理事会)が金融引き締め(タカ派)的な姿勢を強めるのか、あるいは景気減速の懸念からハト派的な(利下げに前向きな)姿勢を見せるのか、じっとメッセージを待っている状況です。

注目!GAFAMや話題の株

ダウが大きく下落した最大の要因は、構成銘柄である医療保険大手ユナイテッドヘルスが利益警告を出したことで、株価が約19.6%も急落したことでした。

しかし、ハイテク(テック)銘柄は依然として強い人気を保っています。Appleやマイクロソフトといった巨大ハイテク株に買いが入り、これがナスダックやS&P500を力強く押し上げ、S&P500は史上最高値を更新しました。投資家は、今週発表されるこれらハイテク企業の決算に大きな期待を寄せているようです。

その他(原油・金・ニュース)

  • 原油: NYのWTI原油先物価格は、前営業日比+1.76ドル高の62.39ドルで終了しました。

  • 国際情勢: 米国では、連邦政府機関が数日以内に予算失効(政府機関閉鎖)に向かう可能性について懸念が示されており、これが市場の短期的な不確実性につながるかもしれません。

今日のまとめと、明日の作戦

明日ここを見ておきましょう

今週の最大の山場は、やはりFOMCの政策決定とパウエルFRB議長の発言 です。日本時間で明日の未明(29日の早朝)に結果が判明します。FRBが今後の金利の方向性についてどんなヒントを出すのか、これによって世界の株価や為替が一気に動く可能性がありますので、注目ですね。

また、米国の主要ハイテク企業の決算発表も相次ぎます。日本の半導体株の動きは、米国市場の結果に大きく左右されますので、昨晩の上昇の勢いが続くかどうかをしっかり確認しておきましょう。

今日は急激な円高で不安なスタートでしたが、結果的には指数が持ち直す粘り強さを見せてくれました。しかし、相場のムードはFOMCを前に非常に慎重(様子見ムード)になっています。

無理に大きなポジションを取る必要はありません。「リスクオン(積極的に投資する)」ムードが戻ってくるまでは、いったん冷静になって市場の動きをしっかり見極めることも大切です。もし、相場が急落する場面があれば、それは将来有望な銘柄を安く仕込む「チャンス」と捉えることもできます。焦らず、ご自身のペースで乗り切っていきましょう!