【2026/02/02】荒れた市場にハラハラ!900円高から一転、なぜ大暴落したの?
投資家の皆様、今日の相場は本当にジェットコースターのような展開で、ハラハラされた方も多かったのではないでしょうか。朝、日経平均が900円も急伸しているのを見て「今日は強いぞ!」と期待された方も多かったはずですが、お昼過ぎから一気にムードが変わり、結局は大幅なマイナス引けとなってしまいました。昨晩の米国市場では、将来的な金融政策の思惑から、ハイテク株に冷や水が浴びせられていました。その逆風が、今日になって日本株にも強く吹き付けた一日だったと言えるでしょう。
日本市場:ジェットコースター相場!900円高から一転大暴落
週明け2日の東京株式市場は、前日の米国株安(ハイテク株軟調)を受けながらも、朝方は円安の進行や衆院選を巡る期待などから買いが先行しました。しかし、結局は下落の波に飲まれ、大幅続落となりました。
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日経平均終値: 52,655円18銭(前週末比 667円67銭安 / -1.25%)
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TOPIX終値: 3,536.13(前週末比 30.19ポイント安)
今日はここがポイントでした!
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要因1: 米国株安と半導体株への波及: 前週末の米国市場では、次期FRB(連邦準備制度理事会)議長人事を巡る報道から、将来的な「利下げ(金融緩和)」の期待が後退しました。これにより、成長期待で買われていたハイテク株や、日本の半導体関連株(主要な下落要因)にも売りが波及しました。
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要因2: 急騰後の利益確定売り: 日本株は朝方に一時900円超も急伸しましたが、高値圏にあった銘柄に対する利益確定の売りが午後に集中しました。さらに、アジアの他市場(韓国など)でも株価が急落していたことも重荷となり、「一旦利益を確定しておこう」という投資家心理が一気に広がってしまいました。
よく上がった株・下がった株(セクター別)
- 好調だったセクター/銘柄:
レアアース関連株: 南鳥島沖でレアアースを含む泥の試験的な引き揚げに成功したというニュースが伝わり、東洋エンジニアリング(6330)がストップ高気配まで買われるなど、関連銘柄に人気が集まりました。プロジェクトの進展への期待から、思惑的な買いが入ったようです。
- 元気のなかったセクター/銘柄:
半導体/ハイテク株: 米国株の下げを引き継ぎ、株価水準が高い半導体関連株が相場全体を下押ししました。特に、受注高の見通しが市場の期待に届かなかったレーザーテック(6920)が大幅続落し、急騰していたメモリ関連のキオクシア(285A)も、反動で11.79%安と大きく売られてしまいました。
貴金属関連株: ニューヨーク商品先物市場で金価格が歴史的な大暴落(46年ぶりの下げ幅)を記録したことを嫌気し、住友金属鉱山(5713)などが急落しました。
為替と金利の影響
前週末のNY市場ではドル高が進んでいましたが、週明けの為替市場では円高方向に巻き戻す動きが見られ、ドル円は155円台前半で推移しました。日経平均は朝方、円安を好感して上昇しましたが、その後の円高への傾きは、輸出関連企業にとって逆風となる懸念から、午後の下げを加速させる一因となりました。また、長期金利の低下観測が、銀行株などの下落にもつながりました。
米国・海外市場:利下げ期待後退でハイテク株に冷や水
前週末の米国市場は、主要株価指数が軒並み下落し、東京市場にも波及しました。
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NYダウ: 前日比179ドル安(3日ぶり反落)
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ナスダック、S&P500も半導体関連株などを中心に軟調に推移しました。
アメリカ経済とFRBの動き
市場の最大の関心は、FRBの次期議長人事に集まりました。将来的な利下げに慎重な、いわゆる「タカ派」(金融引き締めに前向きな姿勢)と見られる人物が指名されるのではないか、という思惑が浮上しました。この警戒感から、資金が株式市場から引き揚げられ、将来の利益への期待で株価が伸びていた銘柄を中心に売りが優勢となりました。
その他(原油・金・ニュース)
- 金・銀の大暴落: FRBの金融引き締め(利上げ期待後退)観測が引き金となり、安全資産である金や銀の価格が歴史的な大暴落に見舞われました。金の先物価格は46年ぶり、銀は過去最大の下げ幅を記録し、コモディティ市場に大きな衝撃を与えました。
今日のまとめと、明日の作戦
明日ここを見ておきましょう
今日の市場は荒れ模様でしたが、明日に向けては、日経平均がローソク足チャートで急激な地合い悪化を示唆する形(陰の大引け坊主)となっています。特に、株価の上昇トレンドを示す指標である25日移動平均線との乖離が縮まっており、明日以降このラインを下回ってしまうと、調整局面が長引くリスクが強く意識されそうです。引き続き、主要な企業の決算発表動向にも注目ですね。
今日の乱高下は、精神的にも非常に疲れがたまる展開だったと思います。市場全体が不安定なときこそ、冷静さが求められます。高い位置で買ってしまった方は苦しいかもしれませんが、今日の売りは「業績が悪化したから」という理由だけでなく、利下げ期待の後退や、高値圏での利益確定が主な原因でした。
無理に下落を追いかけるのではなく、業績がしっかりしているのに巻き込まれて売られてしまった銘柄を見極め、下がったところを狙う「押し目買い」のチャンスを、じっくりと待つのが賢明かもしれません。今は無理せず、現金を残してチャンスを待つ時期だと考えてみましょう。